最近、地元の経営者仲間の集まりで、こんな話を聞いたことはありませんか?
「小規模事業者でも使える補助金があるらしいよ」
「うちのような小さな食品メーカーでも申請できるのだろうか」
「輸出に挑戦したいけれど、資金もノウハウも不安だ」
こうした声は、私もよく耳にします。
じつは今がチャンスです。
円安の影響もあり、海外に目を向ける小規模事業者を強力にバックアップする公的な支援制度が、いま非常に充実しています。
とはいえ、いざ補助金の要項を読もうとすると、難しい言葉が並んでいて挫折してしまった……という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、専門用語をできるだけ使わず、小規模な食品メーカーの経営者様が補助金を賢く活用して「世界への販路」を切り開くためのポイントを、わかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
✔ 小規模な食品メーカーが使える「持続化補助金」の基本
✔ 輸出の「相談から販路開拓まで」をまるごと支援してくれる仕組み
✔ 補助金を最大250万円まで増やせる「特例」の条件
1.小規模事業者持続化補助金
食品メーカーの皆様にまず知っていただきたいのが、「小規模事業者持続化補助金」(略して「持続化補助金」)です。
少しカタい名前ですが、要するに「小さな会社や個人事業主が、売上を伸ばすための取り組みをするときに、国がその費用の一部を助けてくれる制度」のことです。
どんな事業者が対象になる?
食品製造業の場合、常時勤務する従業員が20人以下の事業者が対象です。株式会社などの法人だけでなく、個人事業主の方も申請できます。
どんな費用に使えるの?
この補助金は、「売上を伸ばすための攻めの投資」に幅広く使えます。具体的には、たとえば次のような用途です。
・新商品・新パッケージの開発
海外向けの味付けの改良や、輸出に対応した包装の開発費用
・宣伝・広報
商品を紹介するチラシや看板、ネット広告など
・海外向けのネット通販(越境EC)の構築
海外のお客様向けにネット販売を始めるためのサイト制作・改修費用
・展示会・商談会への出展
国内外で開催される展示会の出展料
・製造設備の導入
新商品を効率よく作るための機械の購入費用
補助の金額は?
かかった費用の3分の2が補助されます(条件によっては4分の3)。
通常の上限額は50万円ですが、後ほど紹介する「特例」を使えば、最大250万円まで枠が広がります。
2.新規輸出1万者支援プログラム
「輸出には興味があるけれど、何から手をつければいいかわからない」
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、「新規輸出1万者支援プログラム」です。
これは、経済産業省やジェトロ(日本貿易振興機構)などが連携して実施している支援の仕組みです。
このプログラムの最大の特長は、「輸出を検討し始めた段階」から「実際に販売が始まるまで」を、まとめてサポートしてくれる点にあります。
【具体的にどんな支援が受けられる?】
個別カウンセリング(無料)
専門家が電話やオンラインで、あなたの商品の可能性や課題を一緒に整理してくれます。
事業計画づくりのサポート
「どの国に」「どんな方法で」輸出するかという具体的な計画を、専門家が手伝ってくれます。
バイヤーとのマッチング
海外の買い手が集まる商談会への参加や、海外のネット通販サイトへの出品を支援してくれます。
輸出商社の紹介
自社で直接輸出するのが難しい場合でも、海外取引に精通した輸出商社との橋渡しをしてくれます。
国内の市場が縮小していく中で、「世界で稼ぐ」という意識を持つことはますます重要になっています。
まずはカウンセリングに申し込むだけでも、自社の強みを改めて見直す大きなきっかけになります。
3.上乗せ特例の仕組み
せっかく申請するなら、補助金はできるだけ多く受け取りたいですよね。
持続化補助金には、特定の条件を満たすことで上限額がアップする「特例」が用意されています。
特に食品メーカーの皆様に関係が深いのは、次の2つです。
① インボイス特例(+50万円)
これまで消費税を納める義務がなかった事業者(免税事業者)の方が、インボイス制度に対応するために「適格請求書発行事業者」として登録した場合、補助の上限額が一律50万円引き上げられます。
通常枠(50万円)の方であれば、合計で100万円まで補助が受けられます。
② 賃金引上げ特例(+150万円)
補助金を使う期間中に、従業員の最低賃金を、地域の最低賃金より50円以上高く設定する取り組みを行う場合、上限額が150万円引き上げられます。
通常枠と合わせると最大200万円、さらにインボイス特例も組み合わせれば最大250万円もの補助を受けられる可能性があります。
また、現在赤字の経営状況にある事業者様は、補助率が通常の「3分の2」から「4分の3」に引き上げられる優遇措置も用意されています。
「今は余裕がないから無理だ」と諦める前に、「補助金を使って状況を打開する」という前向きな検討ができる仕組みになっているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
補助金の申請には「経営計画書」の作成が必要です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、これは自社の強みを見つめ直し、将来の方向性を整理するための、とても良い機会でもあります。
申請の手続きは、地域の商工会や商工会議所が無料でサポートしてくれますし、私のような行政書士も、皆様の取り組みを書類面からお手伝いできます。
「うちのこのお菓子、海外でも売れるかな?」
「補助金を使って古くなった包装機を新しくして、輸出に備えたい」
そんな小さな疑問や希望が、新しいビジネスの第一歩になります。
「自分の会社が補助金の対象かどうか知りたい」
「輸出プログラムへの登録を一緒に進めてほしい」
そう思われた方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
自慢の食品を世界へ届ける一歩を、一緒に踏み出しましょう!
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