· 

1億円も!食品輸出を成功させる補助金3選

  

こんにちは。

 

食品メーカー様の補助金申請を専門にサポートしている行政書士です。

 

先日、地元の食品メーカーの経営者の方々とお話しする機会がありました。

 

そこで多くの方が口にされていたのが、こんな悩みです。

 

「輸出を始めたいけれど、補助金の種類が多すぎて、何が自社に合うのかさっぱりわからない」

スタッフの方に調べさせても、「要件が複雑すぎて読み解けない」と報告を受け、結局そのままになっている……。

 

 

そんなもどかしい状況に、心当たりはありませんか?

 

じつは、日本の食品を海外へ届けるための支援策は今、かつてないほど充実しています。

 

適切な補助金を選んで活用すれば、自己負担を大きく抑えながら、数千万円、時には1億円規模の設備投資を行うことも可能です。

 

 

この記事を読み終えたとき、複雑な補助金制度の全体像がすっきり整理されて、「自社はこの補助金に挑戦できそうだ」という手応えが感じられるはずです。

 

 

【この記事でわかること】

 

最大1億円!設備投資に使える補助金の正体

 

ブランド作りや販路開拓を支える補助金の使い分け

 

採択率をグッと引き上げる「輸出事業計画」認定のメリット 

 


1.HACCP等対策施設整備事業


 

まず、最も大きな金額を受け取れる可能性があるのが、農林水産省の補助金です。

 

正式名称は「食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業」といいます。

 

少し長い名前ですが、要するに「輸出するために必要な工場や設備を整えるための補助金」です。

 

 

なぜこの補助金が必要なのか?

 

食品を海外に輸出するとき、多くの国では衛生管理の基準をクリアしていることが求められます。その代表が「HACCP(ハサップ)」という衛生管理の仕組みです。

 

要するに、「食品が安全に作られているかを、工程ごとに記録・管理する方法」のことです。

 

このHACCPに対応した工場に改修するには、多額の費用がかかります。この補助金は、まさにその費用を国が半分負担してくれる制度です。

 

 

この補助金の主なポイント

 

・補助上限額:

1億円(かかった費用の2分の1以内)

 

・対象となるもの:

工場の新設・増築・改修、または50万円以上の機器の導入

(例:急速冷凍機、梱包機、殺菌設備など)

 

・嬉しいポイント:

施設の整備とセットであれば、衛生管理の専門家によるコンサルティング費用も補助の対象になります。

 

 

注意点もあります

 

この補助金を受けるには、「補助金をもらった後5年以内に、輸出額を2,000万円以上増やす」という明確な目標を掲げることが必要です。

 

「本気で輸出を拡大したい」と覚悟を持って取り組む企業にとって、これほど頼もしい制度はありません。 

 


2.ブランド作りと販路開拓


 

「いきなり億単位の投資はちょっと……。まずは海外の展示会に出たり、パッケージを見直したりしたい」

 

そんな経営者様には、次の2つの補助金がおすすめです。

 

 

JAPANブランド育成支援事業

 

要するに、「海外で売れる自社ブランドを育てるための補助金」です。

 

対象となる取り組みの例:

・自社商品の海外向けリニューアル(パッケージデザインの変更など)

・海外の展示会への出展

・海外のネット販売(ECサイト)への参入

 

海外の消費者に「このブランドは信頼できる」と感じてもらうための活動全般を、幅広く支援してくれます。

 

 

② 小規模事業者持続化補助金

 

従業員数が20人以下(製造業の場合)の企業様なら、こちらの活用も選択肢に入ります。

 

要するに、「小さな会社が販路を広げる取り組みを応援する補助金」です。

 

対象となる取り組みの例:

・チラシやカタログの作成

・ウェブサイトの制作・リニューアル

・展示会への出展

 

 

非常に使い勝手が良く、「まず一歩踏み出したい」という段階の企業様にも取り組みやすい補助金です。

 

 

選び方のポイント

 

 

「今の自社の規模」と「最初にやりたいこと」に合わせて選ぶのが、補助金活用の基本です。

 

・規模が大きく設備投資が必要

→ 1で紹介したHACCP補助金

 

・まずブランドや認知度を高めたい

→ JAPANブランド育成支援事業

 

・小さな会社で販路開拓から始めたい

小規模事業者持続化補助金 

 


3.輸出事業計画


 

補助金を調べていると、「要件が複雑で読み解けない」と感じる場面が出てきます。

 

その原因の多くは、農林水産省が推進する「輸出事業計画」という制度にあります。

 

少し聞き慣れない言葉ですが、要するに「この会社は、こういう計画で食品を輸出していきます」という内容をまとめた書類を、国(農林水産大臣)に認めてもらう手続きです。

 

補助金の申請前に(または同時に)この認定を受けておくと、次の3つの大きなメリットがあります。

 

 

メリット1:補助金の審査で優先してもらえる

 

先ほど紹介した「HACCP等対応施設整備事業」などの審査において、この認定を受けていると、優先的に採択される優遇措置があります。

要するに、「同じ内容の申請でも、認定を受けている会社のほうが採択されやすい」ということです。

 

 

メリット2:低い金利でお金を借りられる

 

日本政策金融公庫(国が出資している金融機関)から、最長25年という長期・低利の融資を受けることができます。

 

制度の名称は「農林水産物・食品輸出基盤強化資金」といいます。

 

設備投資の資金調達という面でも、非常に有利です。

 

 

メリット3:税金の負担が軽くなる

 

認定を受けた計画に基づいて整備した施設について、法人税や所得税の特例(割増償却)が受けられる場合があります。

 

要するに、「設備投資した分を、通常よりも早く経費として計上できる」ということです。節税効果が見込めます。

 

 

「計画書を作るなんて難しそう……」と感じるかもしれません。

 

しかし、「どの国に」「何を」「どうやって売るか」を整理するこのプロセスは、経営者様が自社の輸出戦略を固める絶好の機会でもあります。 

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

  

補助金は、単にお金をもらうためのものではありません。

 

「海外市場で自社をどう成長させたいか」というビジョンを実現するための、強力な加速装置です。

 

 

整理すると、選び方は次のとおりです。

 

・大規模な設備投資が必要なら

→ 最大1億円の「HACCP等対応施設整備事業」

 

 

・ブランド作りやテスト的な海外展開から始めるなら

→「JAPANブランド育成支援事業」または「小規模事業者持続化補助金」

 

 

・そして、すべての土台として

→「輸出事業計画」の認定を早めに取得する

 

 

要件が複雑に見えるのは、それだけ政府が真剣に食品メーカー様を支援しようとしているからでもあります。

 

「うちの会社でも1億円の補助金を狙えるのか?」

「今の設備で輸出事業計画の認定は取れるのか?」

 

そんな疑問が少しでも湧いたら、ぜひ一度、専門家にご相談ください。

 

行政書士として、複雑な事務手続きをわかりやすく解きほぐし、貴社が輸出という新しいステージへ踏み出すためのお手伝いをさせていただきます。

 

まずは、貴社の商品のこと、そして経営者様が描いている夢をお聞かせください。

 

お問い合わせは、下記からお願いします。

 

24時間以内に回答いたします。

 

行政書士には守秘義務がありますので、お問い合わせが公開されることはありません。