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失敗しない海外食品サンプルの持ち帰り方 3つの秘訣

   

せっかくアメリカの展示会で見つけた、あの「スパイスの効いたおいしいポテトチップス」。

 

社長や経営陣に食べてもらうのを楽しみにしていたのに、空港の税関で預かりとなり、最後には廃棄……。

 

バイヤーとして、これほど悔しく、また社内的に肩身の狭い思いをすることはありませんよね。

 

じつは、このような「サンプルの没収・廃棄」という悲劇は、日本の食品衛生法のルールを正しく理解しておくことで、未然に防ぐことができるのです。

 

今回は、輸入手続きの専門家である行政書士が、二度と同じ失敗を繰り返さないためのポイントをわかりやすく解説します。 

 

【この記事でわかること】

 

なぜ「たかが数袋」のサンプルが税関で止められてしまうのか?

 

海外と日本でこれほど違う!「食品添加物」の厳しい基準

 

廃棄を防ぐために!事前に必ずやっておきたい「輸入前相談」の活用術 

 


1.ビジネス用サンプルは注意


 

まず、今回なぜ税関で止められたのか、その根本的な理由からお伝えします。

 

あなたが持ち帰ろうとしたポテトチップスは、自分で食べる「お土産」ではなく、仕事で使う「ビジネス用サンプル」とみなされます。

 

日本の食品衛生法では、販売や営業の目的で食品を輸入する場合、たとえ数袋のサンプルであっても、国(検疫所)への届出が必要と定められています。

 

「届出」とは、要するに「この食品を日本に持ち込みますよ」と国に事前に申告する手続きのことです。

 

この届出がないまま持ち込もうとしたことが、税関で止められた直接の理由です。

 

 

届出を受け付ける検疫所では、以下のポイントを厳しく確認します。

 

・日本で禁止されている食品ではないか?

 

・添加物(食品に加えられる成分)の量が基準内に収まっているか?

 

・日本の規格・基準に適合しているか?

 

 

これらに一つでも問題があると、残念ながら日本国内に持ち込むことはできません。

 

廃棄か、海外へ返送するかのどちらかを命じられることになります。 

 


2.添加物の日本ルール


 

次に、今回の廃棄の直接の原因となった「添加物」について説明します。

 

今回のポテトチップスが廃棄になったのは、「スパイスの中に含まれる添加物が、日本の基準を超えていたこと」が原因でしたね。

 

添加物とは、要するに食品の色・味・保存性などを整えるために加えられる成分のことです。

 

海外では普通に使われている添加物でも、日本では使用が認められていないものや、使っていい量が厳しく制限されているものがたくさんあります。

 

日本の食品衛生法では、特に以下の2点が重要です。

 

 

①指定外添加物の禁止

 

日本が安全性を確認して「使ってよい」と認めた添加物以外は、原則として使うことができません。

 

要するに、日本の「許可リスト」に載っていない添加物は、すべてアウトです。

 

 

②使用基準の遵守

 

使っていい添加物であっても、「どの食品に」「どれくらいの量まで」使えるかが細かく決まっています。

 

 

 

アメリカのポテトチップスには、色を鮮やかにする着色料や、長持ちさせる保存料、スパイスの風味を強める成分などが含まれていることが多いです。

 

これらが日本の「使用してよい物質リスト」に載っていなかったり、日本の基準値を超えていたりすると、その商品は日本に持ち込めません。

 

特に「スパイスが効いた」という特徴的な味付けの場合、複雑に混ぜ合わせたスパイスの中に、日本ではNGな成分が含まれている可能性が高いので、注意が必要です。 

 


3.輸入前相談


 

では、どうすれば今回のような失敗を防げるのでしょうか?

 

展示会で「これだ!」と思う商品を見つけたら、すぐにサンプルを持ち帰ろうとするのではなく、まず「輸入前相談」を行うことを強くおすすめします。

 

輸入前相談とは、要するに「この商品は日本に入れられますか?」と、国の窓口に事前に確認する手続きのことです。

 

日本の各地の検疫所には、輸入食品の相談を受け付ける窓口があります。

 

相談をスムーズに進めるための手順は、以下の通りです。

 

 

①メーカーから書類を取り寄せる

海外のメーカー(製造会社)に、「原材料表(成分表)」と「製造工程図」を請求しましょう。

原材料表とは、要するに「何が入っているか」を一覧にしたリストのことです。

 

 

②日本の基準と照らし合わせる

取り寄せた原材料表を見て、日本で禁止されている添加物が入っていないかチェックします。

自分たちで確認が難しい場合は、次のステップへ進みましょう。

 

 

③検疫所に事前相談する

書類を検疫所に持ち込み、「日本に持ち込めるかどうか」を専門家にアドバイスしてもらいます。

 

 

「展示会の現場ではそんな時間がない」という場合もあるでしょう。

 

そんなときは、無理にサンプルを持ち帰らず、まずはメーカーと名刺交換をして、後日メールで書類を送ってもらう約束を取り付けましょう。

 

これが「デキるバイヤー」の進め方です。

 

事前の確認で「この添加物は日本では使えない」と分かれば、メーカーに対して「日本向けにレシピを変更できますか?」という商談に切り替えることもできます。

 

トラブルを防ぎながら、ビジネスチャンスをしっかり広げることができるのです。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

 

海外の食品展示会は、新しいビジネスチャンスの宝庫です。

 

しかし、日本の食品衛生法という厳しいルールを理解しておかないと、そのチャンスを活かすことができません。

 

今回のポテトチップスの件は残念でしたが、以下の3点を意識するだけで、次回は必ず結果が変わります。

 

・サンプルでもビジネス目的なら「輸入届出」が必要!

 

・スパイスや加工食品の「添加物」は日本の基準で厳しくチェック!

 

・困ったら検疫所の「輸入前相談」を活用する!

 

 

「書類のチェックが難しそう……」

「メーカーとのやり取りに自信がない」

 

そんな場合は、ぜひ輸入手続きに詳しい行政書士にご相談ください。

 

原材料の確認から検疫所への事前相談、届出書類の作成まで、トータルでサポートいたします。

 

あなたの「おいしい発見」を、確実に日本の食卓へ届けるお手伝いをいたします。

 

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