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無料で守る!海外商標チェックの3ステップ

   

海外進出を目指す食品メーカーの販売部長様、日々の業務お疲れさまです。

 

海外展開において、自社製品の「ブランド」を守ることは、品質管理と同じくらい重要な経営課題です。

 

せっかく丹精込めて作った商品が、海外で名前を真似されたり、先に名前を使われて販売できなくなったりしては大変です。

 

今回は、世界中の商標を無料で調べられるツール「Global Brand Database(グローバル・ブランド・データベース)」について、わかりやすく解説します。

 

「商標って何?」という方でも読み進められるよう、具体例を交えてご説明します。

 

  

【この記事でわかること】

 

世界190以上の国・地域の商標を無料で検索できる「Global Brand Database」とはどんなツールか

 

専門知識がなくても自社のロゴマークをチェックできる、便利な検索機能の使い方

 

「調べて終わり」にしない!海外で商標を正式に登録するための「マドリッド制度」との関係

  

 

このブログを読むことで、「名前の先取り」によるトラブルを未然に防ぎ、無駄なコストをかけずにブランドを世界で守る方法の第一歩がわかります。

 

それでは、食品輸出手続きを専門とする行政書士の視点から、特に重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。 

 


1.Global brand Databaseは世界最強の無料調査ツール


 

まず、「Global Brand DatabaseGBD)」がどういうものか、ざっくりお伝えします。

 

一言でいうと、「世界中に、自分の会社と似た名前やロゴを持つ商標がないか、無料で調べられるサービス」です。

 

運営しているのは、WIPO(ワイポ)という国際機関です。

 

WIPOとは「世界知的所有権機関」の略で、知的財産(商標・特許など)の分野を専門に扱う、国連の機関のひとつです。

 

国際的に信頼できる機関が提供しているため、データの信頼性も高いのが特長です。

 

 

GBDの主な特長】

 

・収録件数が圧倒的に多い

 世界7,000万件以上の商標データを収録しています(20257月現在)。

 

 

・主要な進出国を幅広くカバー

日本・アメリカ・中国・欧州など、多くの食品メーカー様が進出を検討される国・地域に対応しています。

 

・日本語で操作できる

 画面右上の設定でインターフェースを日本語に切り替えられます。英語が苦手な方でも安心してお使いいただけます。

  

 

食品メーカーの皆様に特におすすめしたいのが、「ロゴマーク(図形)」の検索機能です。

 

通常、図形の類似検索には専門的な分類コードの知識が必要です。

 

しかしGBDでは、AIを活用しているため、自社のロゴ画像をドラッグ&ドロップ(画面上にファイルをそのまま引っ張り込む操作)するだけで、似たようなマークが海外で既に登録されていないかを瞬時に調べることができます。

 

「これから売り出す商品のパッケージやロゴ、海外で似たものを使われていないかな?」

 

そう思ったら、まずはここでチェックするのが鉄則です。 

 


2.海外登録への近道「マドリッド制度」


 

GBDで検索して、似たような名前がなければ一安心……ですが、「調べること」と「守ること」はセットで考える必要があります。

 

「調べた=守られた」にはならない、という点は、初めて商標を検討される方がよく誤解されるポイントです。

 

 

ここで登場するのが、海外で商標を正式に登録するための「マドリッド制度(マドプロ出願ともいいます)」です。

 

 

GBDで検索したデータの多くは、この「マドリッド制度」を使って世界中で登録された商標です。

 

つまり、GBDは「マドリッド制度を通じて登録された世界中の商標を覗き見るための窓口」とも言えます。

 

 

GBDと登録制度の関係:2ステップで整理】

 

ステップ① GBDで「検索」する

→ 無料で似た商標がないか確認する。「健康診断」のイメージです。

 

 

ステップ② マドリッド制度で「出願」する

→ 似たものがなければ、日本特許庁に書類を1通提出するだけで、複数の国にまとめて登録申請ができます。

 

 

食品メーカー様の場合、進出先の国が複数になることが多いかと思います。

 

国ごとに現地の代理人を立てて個別に出願する方法と比べると、マドリッド制度を使うことで費用を大幅に抑えられ、管理の手間も一元化できるメリットがあります。

 

「出願」とは、簡単に言うと「この商標を自分のものとして登録したいと、国に申請すること」です。

 

まだ許可が下りていない申請中の状態を「出願中」といいます。 

 


3.進出の1~2年前にはチェックを


 

最後に、最も重要なのが「いつやるか」です。

 

日本のグローバル企業の多くは、商品のリリースや海外進出の「約12年前」には、商標の調査と出願を終えています。

 

なぜこんなに早いのかというと、食品業界ではヒット商品が出ると、すぐに名前やロゴを真似されたり、先に名前を取られてしまったりするリスクが高いからです。

 

「名前を先に取られる」ことを専門用語で「冒認出願(ぼうにんしゅつがん)」といい、これが起きると自社ブランドで現地販売ができなくなることもあります。

 

 

【販売部長様へのアドバイス】

 

・「まだ先で大丈夫」は禁物

展示会への出品や、現地商社との商談を始める前に、まずGBDで自社ブランドの「健康診断」をしておきましょう。

 

 

GBDだけで完璧ではない

GBDは非常に優秀なツールですが、すべての国の最新情報が100%反映されているわけではありません。最終的な判断には、各国の個別データベースの確認や、専門家へのご相談を組み合わせることをおすすめします。 

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

 

海外進出という大きな一歩を踏み出す際、ブランドの保護を後回しにすることは、準備なしで海外市場に飛び込むようなものです。

 

Global Brand Database」を使って、まずは自社のブランドが世界でどう見えるかを確認することから始めましょう。

 

 

「実際に検索してみたけれど、この結果はどう判断すればいいの?」

「複数の国にまとめて登録したいけれど、費用はどのくらいかかる?」

 

そんな疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

食品の輸出手続きと、海外でのブランド戦略を専門とする私たちが、貴社の海外展開を全力でサポートいたします。

 

まずは、お持ちのロゴマークや商品名を手に、一度お話ししませんか?

 

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