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失敗しないCIF見積り!最小数量の書き方

 

 こんにちは。輸出契約や国際取引の法務をサポートしている行政書士です。

  

海外バイヤーから「CIF New York」で見積依頼が届くと、いよいよ本格的な海外進出だと気が引き締まりますよね。しかし、今回の依頼はコンテナをまるごと使う輸送ではなく、他の荷物と一緒に積み合わせる「LCL(混載便)」。

  

販売部長として頭を悩ませるのは、少量出荷だと割高になる「海上運賃」のコントロールではないでしょうか。

  

「合計100ケース以上なら受けるけれど、それをどう英語で書けばいいのか…… 

 

そんな悩みを持つあなたに、本日は、見積書(オファーシート)で失敗しないための数量条件の書き方と、知っておくべき貿易条件のポイントをわかりやすく解説します。 

 

この記事を読むことで、バイヤーとの交渉をスムーズに進め、利益をしっかり確保できる見積書が作れるようになります。

 

 

【この記事でわかること】

 

「合計100ケース以上」を伝える正確な英語表現

 

「費用の負担」と「リスクの移転」――CIF条件の2大ポイント

 

LCL(混載)輸送でトラブルを防ぐための注意点

 


1.英語でどう書くか


  

まず、一番の困りごとである「数量条件の書き方」からお伝えします。

 

今回の条件は、5種類の商品について、商品ごとの内訳は問わないけれど、「5種類の合計で100ケース以上」であることを条件にしたい、というものですね。

 

この場合、オファーシートの「Quantity(数量)」欄や「Remarks(備考)」欄に、次のように記載しましょう。

  

Minimum Order Quantity (MOQ): 100 cases in total for the 5 items.

(意味:5商品の合計で、最小注文数量は100ケースです) 

 

 

さらに「商品ごとの内訳は自由ですよ」というニュアンスを伝えたい場合は、次の一文を加えると丁寧です。 

 

Any combination of the 5 items is acceptable, as long as the total reaches 100 cases.

(意味:合計が100ケースに達するなら、5商品のどんな組み合わせでも受け付けます) 

 

 

 

見積の段階でこのように明記しておくことで、「数量が少なくて運賃が見合わなかった」というトラブルをあらかじめ防ぐことができます。 

 


2.CIF条件の費用とリスク


 

次に、今回指定された「CIF(シーアイエフ)」という貿易条件について整理しておきましょう。

 

CIFとは「Cost(費用), Insurance(保険), Freight(運賃)」の略で、海上輸送専用の取引条件です。以下の3点は必ず押さえてください。

 

 

① 費用の負担

売り手(あなたの会社)が、日本の港からニューヨーク港までの「海上運賃」と「保険料」を負担します。

 

 

② リスクの移転

ここが間違いやすいポイントです。

荷物が壊れた・なくなったといった「リスク」の責任は、ニューヨークに到着したときではなく、「日本の港で船に積み込んだ瞬間」に買い手(バイヤー)へ移ります。

 

つまり、売り手が運賃と保険料を払っているにもかかわらず、船に乗った後の事故はバイヤーの責任になります。この「費用の負担」と「リスクの移転」がズレていることが、CIF条件の大きな特徴です。

 

 

③ 保険の範囲

CIFでは売り手に保険をかける義務がありますが、特約がない限り、最も補償範囲の狭い「ICC(C)(協会貨物約款C)」という、限定的な保険で契約しても問題ありません。

 

補償を手厚くしたい場合は、バイヤーと話し合って保険の条件を変更することも可能です。

 

なお、LCL(混載)輸送はコンテナをまるごと使う輸送(FCL)に比べて、荷物の積み替え回数が増えるため、破損リスクがわずかに高まります。

 

保険の内容をしっかり確認しておくことが大切です。 

 


3.LCL輸送でCIFを使うときの注意点


 

実は、国際商業会議所が定めたインコタームズ2020のガイドラインでは、LCL(混載)輸送の場合、CIFよりも「CIP(シーアイピー)」という条件の方が推奨されています。

 

その理由は、リスクの移転タイミングにあります。

 

LCLの場合、荷物は船に積まれる前に「CFS(コンテナ詰所)」という場所で運送業者に引き渡されます。

 

CIF条件では「船に積んだ瞬間」にリスクがバイヤーへ移りますが、「CFSへ引き渡してから船に積まれるまでの間」に事故が起きた場合、責任の所在が曖昧になりやすいのです。

 

とはいえ、業界の慣習として現在もCIFは広く使われています。

 

 

CIFで進める場合は、次の2点に気をつけてください。

 

① 仕向地の指定を正確に

CIF New York」とだけ書くのではなく、港のどの地点までの費用を売り手が負担するのかをできるだけ明確に記載しましょう。

 

② 荷降ろし費用の確認

ニューヨーク港での「荷降ろし費用(ターミナルチャージ等)」をどちらが負担するかも重要です。運送契約の内容によって異なるため、バイヤーと事前に合意しておくと安心です。 

 

まとめ


 いかがでしたでしょうか?

 

LCLでのCIF見積りは、コンテナ単位の取引とは違った細やかな配慮が必要です。

 

 

今回のポイントを3つ振り返っておきましょう。

 

数量条件は「MOQ: 100 cases in total for the 5 items.」と明記する

 

CIFは「運賃・保険料は売り手負担」だが「リスクは船積み時点でバイヤーへ移る」

 

LCL輸送の場合、リスクの移転タイミングに注意が必要

 

 

「数量条件や価格条件の書き方を一緒に確認したい」

「保険の内容をもっと手厚くしたいが、どう交渉すればいいか」

「食品輸出に必要な証明書の手続きも不安だ」

 

そんなときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

輸出契約の専門家として、貴社の利益を守り、海外バイヤーとの信頼関係を築くための具体的なアドバイスをさせていただきます。

 

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