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輸出代金の回収でこんな間違いをしていませんか? 決済条件の決め方 3つのポイント

  

 販売部長として、初めての海外輸出。海外バイヤーとの商談はいよいよ大詰め。

 

でも、こんなことを言われて困っていませんか?

  

L/C(信用状)は申請書類も面倒だし、銀行手数料も高い。B/C決済(取り立て)にしてほしい」

  

そう言われても、L/CB/Cも、どちらもよくわからない。自社として、どう判断すればいいのか。

 

 この記事では、その判断基準をわかりやすく解説します。

  

 

【この記事でわかること】

  

L/Cと、バイヤーが希望するB/C決済の、決定的な違い

 

  バイヤーが「B/C決済」を求める本当の理由と、そこに潜むリスク

  

もしB/C決済を受け入れる場合に、自社を守るための「最後の砦」 

 


1.銀行が払うか、相手次第か


 

まず一番大切なポイントから説明します。

 

L/CB/C決済の最大の違いは、「代金を確実に受け取れるかどうか」です。

 

 

L/C(信用状)決済とは?

 

L/Cは、一言で言えば、「銀行があなたの会社のために代金を保証してくれる」仕組みです。

 

契約通りの書類(船積書類など)を銀行に提出すれば、たとえバイヤー側にお金がなくても、銀行が代わりに代金を支払ってくれます。

 

輸出者にとって、これほど安心できる仕組みはありません。

 

 

 

B/C(取り立て)決済とは?

 

一方、バイヤーが希望しているB/C決済には、銀行の支払い保証がありません。

 

銀行は「書類をバイヤー側に届け、代金を受け取る手続きを代行する」だけです。バイヤーが「今は払えない」と言っても、銀行は代わりに払ってはくれません。

 

B/C決済には、大きく2つの条件があります。

  

D/P(支払渡し):

 バイヤーが代金を支払ったときに、はじめて書類を渡す。 

 

 

D/A(引受渡し):

 バイヤーが「あとで払います」と約束するだけで書類を渡す。D/Aは特に注意が必要です。「約束」だけで商品の書類を渡すため、その後に支払いを拒否されても、取り戻す手段が非常に限られてしまいます。

 

 

まずは「L/CB/Cでは、安全性がまったく違う」この事実を、しっかり頭に入れておいてください。 

 


2.交渉のすすめ方


 

では、なぜバイヤーはB/C決済を求めてくるのでしょうか。

 

L/Cは申請書類が面倒で、手数料も高い」というのは確かです。しかし、理由はそれだけではないかもしれません。

 

じつは、「資金繰りが苦しく、銀行がL/Cを発行してくれない」というバイヤーも存在するのです。

 

手の信用状態が不安な場合は、安易にB/C決済に変更すべきではありません。

 

まずは、以下の順番で交渉してみてください。

 

①中間案を提示する

 L/Cは取り下げる代わりに、D/AではなくD/P条件を求める。「支払いと引き換えに書類を渡す形にしてほしい」と伝えます。

 

 

②前払いを組み合わせる

「代金の半分は船積み前にT/T(電信送金)で先払いしてもらい、残りをB/C決済にする」というように、リスクを分散させます。

 

 

また、商談と並行して、「信用調査機関」を通じてバイヤーの経営状況を確認しておくことも、有効な対策のひとつです。

 

 

ひとつ補足しておきます。

 

貿易条件でよく耳にする「インコタームズ」FOBCIF など、荷物の受け渡しルール)は、「代金の支払い方法」とは別の話です。

 

CIFで契約した」からといって、代金の回収リスクがなくなるわけではありません。混同しないよう、注意してください。 

 


3.貿易保険という選択


 

 どうしてもB/C決済を受け入れざるを得ない場合、自社を守るために活用してほしいのが「貿易保険」です。

 

貿易保険とは、海外バイヤーから代金を回収できなくなった場合に、その損失を補てんしてくれる保険のことです。

 

独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)などが提供しており、食品の輸出でも利用することができます。

 

この保険で備えられるリスクは、主に2種類あります。

 

【信用リスク】

バイヤーが倒産したり、代金の支払いを3か月以上滞らせたりした場合。

 

 

【非常リスク】

相手国で戦争や内乱が起きたり、送金規制が設けられたりして、代金が日本に届かなくなった場合。

 

 

B/C決済を選択するなら、この保険もあわせて検討することを強くおすすめします。

 

なお、利用にあたっては、バイヤーの事前登録や審査が必要になるため、早めに準備を進めることが大切です。 

 

まとめ


 いかがでしたでしょうか?

 

初めての輸出で、決済条件の変更を求められると不安になるのは当然です。

 

この記事のポイントを、3点に整理します。

 

L/Cは「銀行保証あり」、B/Cは「保証なし」。この本質的な違いを、まず押さえる。

 

バイヤーの提案を鵜呑みにせず、D/P条件への変更や一部前払いを交渉する。

 

B/C決済を受け入れるなら、貿易保険(NEXIなど)でリスクに備える。

 

食品の輸出は、現地の規制対応や輸送など、決済以外にも気を配るべき点がたくさんあります。

 

「この契約内容で、本当に大丈夫だろうか?」「どう交渉すればいいか、相談したい」そう思ったときは、ひとりで抱え込まずに、輸出実務に詳しい専門家に相談することもひとつの選択肢です。

 

ご不明な点があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。

 

あなたの会社の大切な食品が、安全に世界へ届くよう、全力でサポートします。

 

 

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