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知識ゼロから挑む!食品越境EC成功への3つのポイント

 

 「自社のこだわりが詰まった食品を、世界中のお客様に直接届けたい」。

  

そんな夢を描きながらも、「何から手をつければいいのかわからない」「海外のルールは難しそうで怖い」と足踏みしていませんか?

  

最近、スマートフォンの普及や翻訳技術の向上により、日本の食品メーカーが海外の消費者に直接商品を売る「越境EC(海外向けネット通販)」が非常に身近なものになりました。

  

じつは、世界の食品越境EC市場は1,500億円規模にまで成長しており、今この瞬間も、日本のおいしい食べ物を探している外国人が世界中にいます。

  

しかし、食品は「口に入るもの」である以上、洋服や雑貨とは比べものにならないほど厳しいルール(輸入規制)が存在します。

  

このルールを知らずに出品してしまうと、商品が税関で没収されたり、多額の罰金を科されたりするリスクもあります。

  

この記事では、知識ゼロから越境ECに挑戦したい経営者様に向けて、輸出の専門家である行政書士が「これだけは絶対に外せない」という3つのポイントを、わかりやすく解説します。

 

 

 【この記事でわかること】

 

・越境EC2つのモデル(直送 vs 保税区)の違いと選び方

・中国・米国など主要市場の輸入規制と注意点物流コスト

・現地ルール・決済まで、見落としがちな3つの壁  

 


1.「直送」か「まとめ送り」か


 

 越境ECを始める際、最初に突き当たるのが「どうやって荷物を届けるか?」という問題です。

 

大きく分けて2つの方法があります。

 

 

日本から1件ずつ送る「直送モデル」

 

お客様から注文が入るたびに、日本からEMS(国際スピード郵便)や国際宅配便を使って発送する方法です。

 

・メリット:

海外に在庫を持つ必要がありません。

まずは数個売れるかどうか試してみたいという「スモールスタート」に最適です。

 

・デメリット:

1個あたりの送料が非常に高くつきます。

また、到着までに1週間〜10日ほどかかるため、お客様を待たせてしまうのが難点です。

 

 

 

先に海外の倉庫へ送っておく「保税区(ほぜいく)モデル」

 

あらかじめまとまった量の商品を、海外(主に中国など)にある「保税区」と呼ばれる特別な倉庫に送っておく方法です。

 

・メリット:

注文が入ったら現地の倉庫からすぐに出荷されるため、国内通販と同じ感覚でスピーディーに届きます。まとめて運ぶので、1個あたりの送料もグッと抑えられます。

 

・デメリット:

売れる前にまとまった量を送るため、在庫が残るリスクがあります。

また、倉庫代や事前の通関手続きに手間がかかります。

 

 

まずは「直送モデル」でテスト販売を行い、「この国ではこの商品がウケる!」という確信を得てから、売れ筋商品だけを「保税区モデル」に切り替える。

 

これが、リスクを最小限に抑えながら売上を最大化する「黄金ルート」です。 

 


2.輸入規制の壁


 

 食品輸出で最も恐ろしいのは、相手国の「輸入規制」です。これを知らずに発送すると、商品は二度と戻ってきません。

 

中国の「ポジティブリスト」をチェックせよ

 

中国への越境ECでは、売ってもいい商品のリスト(ポジティブリスト)が決まっています。

お菓子、お茶、調味料、お酒など、約1,500品目が登録されていますが、ここに載っていない商品は、たとえどんなにすばらしくても販売できません。

 

まずは自社の商品がリストに含まれているかを確認することがスタート地点です。

 

 

 

「産地制限」という重いルール

 

東日本大震災に伴う原発事故の影響で、現在も多くの国が「日本の特定の地域で採れた食品」の輸入を制限しています。

 

特に中国は厳しく、福島・栃木・群馬・茨城・千葉・東京・宮城・新潟・長野・埼玉の10都県で製造・加工された食品は、基本的に輸入が認められていません。

 

工場の所在地だけでなく、原材料の産地まで細かくチェックされるため、注意が必要です。

 

 

 

米国へ送るなら「バイオテロ法」の通知が必須

 

アメリカにお酒や食品を送る場合、事前にFDA(米国食品医薬品局)に対して「これからこういう食品を送ります」という通知をネット上で行い、「通知番号(PN)」を取得しなければなりません。

 

これを忘れると、商品は税関でストップしてしまいます。

 

 

また、「日本では当たり前に使われている着色料や保存料」が、海外では使用禁止になっているケースも多々あります。

 

原材料表示を見て、「この成分は大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、発送前に必ず専門家に相談してください。 

 


3.コストとラベル表示


 

最後に、ビジネスとして利益を残すために欠かせない、コストと現場のルールの話をします。

 

「重くて安いもの」は越境ECに向かない

 

食品には「重くてかさばる」という特徴があります。

例えば、1150円のペットボトル飲料をアメリカに1本だけ直送しようとすると、送料だけで数千円かかることもあります。

送料のほうが商品代金より高いとなれば、お客様は買ってくれません。

 

・成功しやすい商品:

サプリメント、お茶、高価な調味料、フリーズドライ食品など、「軽くて単価が高いもの」です。

 

・重いものの対策:

1本ではなく「10本セット」にするなど、客単価を上げて送料の比率を下げる工夫が必要です。

 

 

 

「現地の言葉」で中身を伝えるラベル

 

大半の国では、消費者が中身を理解できるように、成分や賞味期限を現地の言語で表示したラベルを貼ることが義務付けられています。

 

日本のパッケージのまま送れるのは、ごく一部の特例(中国の直送モデルの一部など)に限られます。

 

基本的には「現地の言葉のシールを貼る手間」が発生することを覚えておきましょう。

 

 

 

決済と税金の準備

 

海外のお客様は、クレジットカードだけでなく、PayPalAlipay(中国)など、その国で主流の決済方法を選びます。

 

これらに対応した販売プラットフォーム(Shopifyや天猫国際など)を選ぶことが、カゴ落ち(購入直前でやめてしまうこと)を防ぐポイントです。  

 

まとめ


 いかがでしたでしょうか?

 

食品の越境ECは、いわば「24時間365日、世界中で営業してくれるお店」を持つようなものです。

 

1.まずは「直送」でスモールスタートし、リスクを抑える。

 

2.相手国の「規制(産地や成分)」をクリアしているか、プロの目で確認する。

 

3.送料負けしないよう、「軽くて価値の高い」商品構成を考える。

 

この3つのポイントをしっかり押さえれば、越境ECは決して怖いものではありません。

 

もし、「自分の商品はあの国へ出せるのか?」「手続きが複雑で不安だ」と感じられたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

行政書士は、複雑な手続きを代行するだけでなく、皆様の「大切な商品」が世界中の食卓で笑顔を作るためのお手伝いをするパートナーです。

 

農林水産省が運営する「GFP(輸出プロジェクト)」などの支援制度も充実しています

 

正しい知識という地図を持って、世界という大きな海へ、自信を持って漕ぎ出しましょう!

 

 

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