(※このページは2022年2月8日に更新されました)
国内の少子高齢化が加速しています。
その中で、新規販路を開拓するために輸出を検討されている食品メーカーは多いと思います。
しかし、
「海外のお客の見つけ方がわからない」
「誰に相談したらいいの?」
「どこから始めたらいいの?」
という方も多いと思います。
じつは、農林水産省が、GFPという食品輸出プロジェクトを推進しております。
生産者やメーカーのみなさんが、改めて輸出を検討する機会になればと思い、GFPを紹介します。
食品の輸出手続に詳しい行政書士が、わかりやすくお伝えします。
農林水産省が推進するGFPとは?
GFP(ジー・エフ・ピー)とは、Global Farmers /Fishermen /Foresters /Food Manufacturers Projectの略称です。
対象は、農林水産すべての食品事業者で、農林水産省が推進する農水産品輸出プロジェクトです。
農林水産業の生産者や、食品加工者、商社や流通業者、そして政府。
みんなで一丸となって、輸出に取り組んでいく、そのために生まれたのが「GFP」です。
生産者、食品メーカーをコミュニティ化し、輸出に必要な改善点等の情報を届けていくものです。
また、原料産地育成支援、ネットワーク先への紹介で、今後輸出の成功事例を増やしていきます。
メリットは?
いちばんのメリットは、輸出を指向する同業者とのネットワークを作れることです。
お客様と頻繁に面談するわけにもいかないため、成約できそうかどうか、常に不安です。
同じ悩みを持つ同業者と知り合えて、情報を共有できるのは大きなメリットです。
そのほか、以下のようなサービスを受けることができます。
・輸出診断を無料で受けられます。
輸出先によっては、品質、規格基準が日本と異なるケースがあります。
特に、使用してよい食品添加物や製造基準が問題となります。
そのまま輸出できるか、修正が必要なのか、専門家の診断を受けることができます。
・輸出のための産地づくりについて、計画策定から支援を受けられます。
使用して良い土壌殺菌剤や農薬の選定、使用基準を含めた支援を受けられるメリットがあります。
うまく活用するには?
いちばん大事なことは、自発的に動くことです。
GFPに丸投げしないことです。
たしかに、GFPは良い仕組みです。
輸出という「とびら」を開けてくれて、貴重なアドバイスを受けることができます。
しかし、GFPの役割はアドバイザーです。
成約までのすべてのサポートしてもらえるわけではありません。
また、海外からの引き合いイコール成約ではありません。
サンプルを送ったり、見積書を送って、価格交渉したりと、多くの手間と時間を要します。
輸出の世界には、「せんみつ」(千三つ)という言葉があります。
見積書を1000通出して、成約できるのは3つ、という意味です。成約率0.3%です。
また、輸出契約のために、どうしても設備投資が必要となり、補助金や融資を申し込むとします。
実際に申請するのは、生産者、食品メーカーのみなさんです。
GFPが補助金や融資の具体的な相談に乗ってくれるわけではありません。
成約の大変さは、国内も輸出も変わりません。
輸出も大変だということを認識した上で、主体的に GFPを活用していただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2018年のプロジェクトスタート以来、GFPはネットワークを充実させています。
登録無料、会費無料ですので、ご検討されてはいかがでしょうか?
また、輸出では、言葉や商習慣の違いから起きるトラブルがあります。
予防の観点からも、GFPの中から、海外取引に詳しい専門家を紹介してもらうことをおすすめします。
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